Golf Logic Lab.(ゴルロジ)運営者のらすとです。
ゴルフを楽しんでいると、もっと自分に合ったクラブにしたいなと思ってリシャフトを考えたり、グリップを新しくしようと思ったりすることありますよね。
そんな時に意外とつまずくのが、ゴルフシャフトの太さの調べ方ではないでしょうか。自分のクラブの先端がどのくらいの太さなのか、あるいは手元側の径がグリップと合うのか、専門用語が多くて分かりにくいなと感じることも多いはずです。
シャフトの太さの測り方や規格の一覧表を確認したいと思っても、どれが正しい情報なのか迷ってしまいますよね。
この記事では、ゴルフのシャフトの手元側の太さや先端のチップ径の違い、計測に使うツール、そしてグリップの太さとシャフト径の意外な関係について、私が実際に調べたり試したりした経験をもとに分かりやすくお伝えします。
最後まで読めば、リシャフトやグリップ交換で失敗しないための知識がしっかり身につくはずですよ。

- シャフト先端(チップ径)の主要な規格とそれぞれの性能の違い
- アイアンのシャフトがテーパーかパラレルかを見分ける具体的なコツ
- グリップの仕上がりを左右するバット径とコアサイズの組み合わせ
- デジタルノギスを使った自分でもできる正確なシャフト径の計測方法
ゴルフシャフトの太さの調べ方と基本規格の知識

シャフト選びの第一歩は、まず「規格」を知ることです。特にシャフトの先端(チップ側)の太さは、ヘッドとの適合性を決める最も重要な要素です。
ここでは、ウッド用とアイアン用で異なる複雑な規格体系について、初心者の方でもイメージしやすいように解説していきますね。
チップ径の規格と性能への影響

ドライバーやフェアウェイウッドといったウッド用シャフトには、主に2つのチップ径が存在します。一般的に「.335」や「.350」とインチ表記されることが多いですが、ミリ換算するとその差はわずか0.4mmほど。
しかし、このわずかな差がクラブの性格を大きく変えるんです。
現代の主流「0.335インチ(約8.50mm)」
今、お店で売られているカスタムシャフトやアスリート向けのモデルは、ほとんどがこの0.335インチ(約8.50mm)です。先端が細いことで設計の自由度が高まり、インパクトの瞬間に先端が鋭く走るような挙動を作りやすくなります。
近年のカーボン積層技術の進化によって、細くても十分な強度が確保できるようになったため、このサイズが標準となりました。
アベレージモデルに多い「0.350インチ(約8.90mm)」
一方で、かつての米国ブランドの純正シャフトや、アベレージゴルファー向けのモデルには0.350インチ(約8.90mm)という少し太めの径が採用されてきました。
太い分だけ物理的な強度を出しやすく、ミスヒット時のブレを抑える効果があります。ただ、先端が太いとどうしても挙動が「鈍く」なりがちなので、鋭いしなり戻りを求める人には少し物足りないかもしれませんね。
最近の有名メーカーのドライバーは、ほとんどが0.335インチを採用していますが、中古の古いクラブ(特に2010年代以前の海外ブランドなど)をリシャフトする際は、念のためメーカー公式サイトなどでスペック表を確認することをおすすめします。
アイアン用テーパーとパラレルの形状の違い

アイアンのシャフト選びで最も頭を悩ませるのが、「テーパーチップ」と「パラレルチップ」の違いです。これ、先端の直径だけでなく「形状のルール」そのものが違うんです。
0.355インチ(テーパーチップ)は、先端が最も細く、手元に向かって徐々に太くなっていく「先細り」の形状をしています。
これに対し、0.370インチ(パラレルチップ)は、先端から数インチの間が全く同じ太さの「ストレート」状になっています。
(出典:トゥルーテンパースポーツインクジャパン『Dynamic Gold スペック一覧表』)
アイアンのシャフトがテーパーか判別するコツ
「自分のアイアンがどちらの規格か分からない」という時は、シャフトの表面にあるステップ(段差)を観察してみるのが一番の近道です。スチールシャフト限定の技ですが、これが意外と役立ちます。
テーパーシャフトの場合、3番アイアン、4番アイアン……と番手が変わるごとに、先端から最初のステップまでの距離が微妙に変化しています。
これは番手ごとに専用設計されている証拠ですね。一方のパラレルシャフトは、全番手でそのステップ位置が揃っていることが多いのが特徴です。
メーカーごとの傾向を知る
国内メーカー(ミズノ、ブリヂストン、スリクソンなど)の本格的な軟鉄鍛造アイアンは、ほぼ間違いなく0.355インチのテーパーです。
対して、ピンやキャロウェイ、テーラーメイドなどの一部のモデルや、飛距離性能を重視したカーボンシャフト装着モデルには、0.370インチのパラレルが採用される傾向があります。
パラレルチップをカットして硬度を調整する方法
パラレルシャフト(0.370インチ)の大きな特徴は、クラフトマンが先端をどれだけ切るか(チップトリミング)によって、硬さを自由自在にコントロールできる点にあります。
例えば、同じ1本のシャフト(ブランク)から、3番アイアン用には先端を0.5インチ、PW用には3.5インチカットするといった使い方ができます。
さらに「もう少し硬くしたいから規定より多めに切る」といった精密なチューニングが可能なのも、パラレルシャフトならではのメリットと言えますね。
テーパーシャフトは番手ごとに設計が完結しているため、先端をカットして硬さを変えることはできません。自分のこだわりが「精密な重量フロー」ならテーパー、「細かな硬さ調整」ならパラレル、という選び方もアリですよ。
デジタルノギスを用いたシャフト径の正確な測定手順
目視や知識だけでは不安な場合、自分で実測してしまうのが最も確実です。
私もよくやりますが、1,000円〜2,000円程度で買えるデジタルノギスが1本あるだけで、ゴルフシャフトの太さの調べ方が劇的に楽になります。

正しい計測のポイント
- 位置:ヘッドとシャフトの継ぎ目にある「ソケット(フェルール)」のすぐ上の部分を測ります。
- 数値の読み:計測値が9.0mm〜9.1mm程度なら0.355テーパー、9.4mm〜9.5mm程度なら0.370パラレルである可能性が高いです。
- 誤差:シャフトの塗装やクリアコーティングの厚みで、カタログ値よりも0.1mmほど太く表示されることがよくあります。
| 箇所 | 規格(インチ) | 実測目安(mm) | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| ウッド用標準 | 0.335 | 約8.50mm | 現在のカスタムシャフトの主流 |
| ウッド用太め | 0.350 | 約8.90mm | 古い海外モデルや一部の純正 |
| アイアン(テーパー) | 0.355 | 約9.02mm | アスリート・軟鉄鍛造モデルに多い |
| アイアン(パラレル) | 0.370 | 約9.40mm | カーボンシャフトや飛び系に多い |
グリップ選びに役立つゴルフシャフトの太さの調べ方
リシャフトと同じくらい、あるいはそれ以上に身近なのが「グリップ交換」ですよね。ここで重要になるのがシャフトの手元側、つまり「バット径」の調べ方です。
先端の規格がヘッドとの相性を決めるなら、バット径はあなたの「手の感覚」を左右する重要な要素なんです。
グリップサイズを左右するバット径とコアサイズの相関
グリップの裏側や袋に「M60」や「M58」といった文字が書かれているのを見たことはありませんか?これはグリップの内径(コアサイズ)を表しています。
そして、仕上がりの太さは「シャフトのバット径 × グリップのコアサイズ」の組み合わせで決まるんです。
主な組み合わせのマトリックス
一般的に、0.600インチのシャフトにM60のグリップを装着した状態が、メーカーの想定する「標準的な太さ」です。しかし、あえてこれを崩すことで好みの太さに調整することができます。
- 標準:0.600インチシャフト + M60グリップ
- 太め:0.600インチシャフト + M58グリップ(ゴムが引き伸ばされて肉厚に感じる)
- 細め:0.580インチシャフト + M60グリップ(シャフトが細い分、握りも細くなる)

重量級カーボンシャフトでバット径が太くなる理由
最近の流行りである「ベンタス」や「ディアマナ」といった、いわゆる「ツアー系」の重くて硬いカーボンシャフト。
これらは、手元側の剛性を高めるためにカーボンを多層に重ねているため、バット径が標準(0.600インチ)より太くなっていることがよくあります。
たとえば一部のハードなスペックだと、バット径が0.620インチ〜0.630インチに達するものも。これを「いつも通りだな」と思ってM60グリップを挿そうとすると、あまりのキツさに驚くはずです。
無理に押し込むとグリップのゴムが避けてしまったり、仕上がりがガチガチに硬くなってしまったりするので注意が必要です。
もし自分のスイングタイプに合わせたシャフト選びに興味があるなら、こちらの記事も参考になりますよ。
>>4スタンス理論で選ぶゴルフシャフト!タイプ別の相性と診断法
下巻きテープによるグリップの太さの精密な調整術
プロや上級者がこだわっているのが、グリップの下に巻く両面テープの回数です。
「右手部分だけ2重にする」といった、コンマ数ミリ単位の調整が可能です。一般的にはテープを1枚重ねるごとに、直径は約0.38mmほど太くなると言われています。
もし「もう少し太くしたいけど、M58のグリップは売ってない……」という時は、下巻きテープを2重にするのが最も手軽で効果的な解決策です。
逆に、極端に太くしたい場合はテープを何重にも巻くより、最初から「ミッドサイズ」や「ジャンボサイズ」のグリップを選んだ方がバランス良く仕上がりますよ。
チップ径の不一致を解消するシムやスペーサーの活用
「このヘッドを使いたいけど、手持ちのシャフトだと細すぎて隙間ができる……」。そんなピンチを救ってくれるのが「シム(スペーサー)」という小さなパーツです。
主に真鍮製で、タコの足のような形をしており、これをシャフトの先端に被せることで0.335インチのシャフトを0.350インチのホーゼルにぴったり固定できます。
ただし、これはあくまで「隙間を埋める」ためのもの。
接着剤(エポキシ樹脂)を適切に使い、しっかりセンターを出して装着するには熟練の技術が必要です。安全性に関わる部分なので、DIYで行う際は十分に注意してくださいね。
リシャフト失敗を防ぐホーゼル径とシャフトの適合性
もっとも注意すべき失敗は、「入らないものを無理やり入れる」ことです。0.355インチ用のヘッドに0.370インチのシャフトは物理的に通りません。
これを解決するためにシャフト先端の表面をヤスリでガリガリ削る人がたまにいますが、これは絶対にNGです。
カーボンシャフトの場合、表面の層を削ることは強度を大幅に低下させます。スイング中に先端からポッキリ折れて、ヘッドが飛んでいくという大事故になりかねません。
ヘッド側の穴を広げる「リーミング」という加工も存在しますが、ホーゼルの肉厚が薄くなりすぎるリスクがあるため、信頼できる工房に相談するのが一番安全です。
シャフトの太さが合わないリシャフトは、飛距離や方向性を損なうだけでなく、重大な怪我の原因にもなります。正確な数値を確認した上で、適合するパーツを選びましょう。

判断に迷った時は、遠慮なくプロのクラフトマンに頼るのが、上達への最短ルートですよ。
理想のクラブ作りを支えるゴルフシャフトの太さの調べ方

さて、ここまでゴルフシャフトの太さの調べ方について、チップ径からバット径、そして調整のコツまで詳しく見てきました。
たかがコンマ数ミリの違いですが、その裏には各メーカーの設計思想や、プレイヤーの感性を形にするための理論がぎっしり詰まっています。
自分のクラブの数値を正確に知ることは、単なる道具の知識以上に、自分のゴルフを客観的に見つめるきっかけになります。
「自分は細めの方がリストを使いやすいな」とか、「重いシャフトは手元が太いからグリップ選びに気をつけよう」といった気づきが、次のスコアアップに繋がっていくはずです。
まずは身近な1本をデジタルノギスで測ってみることから始めてみてください。その小さな一歩が、あなたにとって最高のクラブセッティングを作り上げる大きな一歩になるかもしれません。
最終的な調整や加工は、ぜひ専門家の知恵も借りながら、安全に楽しんでくださいね。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

らすとでした!
